ピアニスト、織茂学（おりもまなぶ）氏 からの委嘱により２００６年１月２５日に完成しました。

　タイトルの「戯れ」は色々な意味にも受け取られますが、子猫や子犬などの小動物が好奇心旺盛に戯れ遊ぶ様は微笑ましくもあり、心を和ませてくれさせもします。また、我が子を見ているといつも落ち着かず何かしそうで危なっかしい。本人はいたって真面目に行動している様だが危なっかしい。その子供と戯れるのは非常に幸福感を感じます。笑う事もあれば泣く事もある、褒める事もあればしかる事もある。子供の行動に一喜一憂する事もしばしばである。そうしたイメージを元に、形式には全くとらわれず、気の向くままに創作を進めました。

　小品ではありますが、この作品を通じて哲学や思想を感じるのではなくて、音の流れを楽しみ、ほんのりと「和み」を感じて頂けたらと思っております。

　初演は２００６年５月１６日、織茂氏のリサイタルにて行われました。

　写真は初演当日のコンサートプログラムの表紙です。