Flow at time / フロー・アット・タイム


 2009年7月に創作されたこの作品は、作曲者自身が指導している学生のための練習曲として創作されたものです。

 大きく分けて急緩急の三つの部分から構成されるこの作品ですが、時を刻んで進む様に、どの部分においても淀みの無いテンポの流れが必要です。またクレッシェンドやデクレッシェンドを含めたダイナミクスの変化や音量のバランにも十分配慮して演奏して欲しいと思います。

 更に、拍子の変化の面白さが明確に伝わる様に、特に変拍子の部分に置いては拍子の性格を深く理解して演奏して欲しいと思います。

 そして,例えば同じf(フォルテ)でも適度な音量を検討し、またどのような音質がその部分に相応しいか、p(ピアノ)においても適切な音量と音質が求められ、同様の事はアーティキュレーションの扱いにも言える事なので、この作品を通じて色々検証し、練習や演奏にこの作品を役立てて欲しいと思います。

 その結果、表現力に幅ができ、表情豊かな演奏が可能になる事を期待しています。


 公的初演は2011年3月5日、相模原市民吹奏楽団打楽器アンサンブルの皆さん(写真)によって行われました。