Etude for 8 Clarinets / エテュード



 2003年7月8日に創作された「エチュード」は、クラリネット8重奏として創作されました。翌年6月27日(日)に開催れたクラリネットジョイントコンサート(埼玉県)において、川越総和奏友会吹奏楽団のクラリネットのメンバーの方々によって初演されました。

 非常にシンプルなこの作品は大きく三つの部分に分かれ、急緩急の構成となっておりアレグロ、マエストーソ、アレグロと表示されています。拍子は8分の5拍子、4分の4拍子、8分の5拍子で躍動感の強いアレグロに挟まれたマエストーソは際だって落ち着きを放っています。アレグロの部分については、同様の手法で既に吹奏楽作品やユーフォニアム・テューバアンサンブルなどにも好んで使われています。特に何か具体的なものを表現しようとした作品ではありませんが、クラリネット・アンサンブルの醍醐味がほんの少しでも聴衆の皆様に伝えられると嬉しいと思っています。


初演して下さった方々は次の8人の方々です。(敬称略)

 Es:遠藤 俊一 1st:深野 恵美 2nd:遠藤 喜美子 3rd:穐本 充 4th:四方田 貴子 Basset:松本 妙子 Bass:山口 千佳子 C.Bass:川村 三貴子