Gandhi / ガンジー


 ガンジーの名前は誰でも御承知のことと思いますが、「非暴力・不服従」を提唱し、様々な活動の中、残念なことに凶弾に倒れてしまいます。

 ヒンドゥー教の家庭に生まれ育ったガンジーは、19歳でロンドンに渡り、インナー・テンプル法曹学院に入学、卒業後の1893年には南アフリカで弁護士として開業し、南アフリカの人種差別法に対してインド人の法的権利を擁護する活動に従事しました。20世紀初頭には、南アフリカ連邦(現在の南アフリカ共和国)において、インド系移民の差別に対する権利回復運動を行い、この事はインド帰国後の民族運動にも影響を及ぼしています。

 ガンジーはたびたび投獄され、不服従運動のために6年間の懲役刑の判決を受けたこともあり、また「塩の行進」と称されるイギリスの塩税に抗議した運動は非常に有名です。

 イギリス製品不買(スワデシ)運動、ダラサナ製塩所での非暴力運動、アムリッツァーの虐殺事件、塩の行進、断食と非常に激動的な人生を送ったガンジーですが、その功績は偉大なものであったことは言うまでもありません。

 そのガンジーの激動の人生をこの作品から汲み取って頂けると幸いです。

 作品は2006年11月に創作され、初演は2007年6月10日、作曲者自身の指揮で、NEC府中吹奏楽団の皆さんによって行われました。